前日からの続きです。
~人とのやりとり~
脾胃が元気だと、当たり前のように自分もみんなも嬉しい正解やふさわしい言動が選べます。考え事は、生産的でまっとうな、脳内での試行錯誤になり、実行すれば花が咲き、実ります。たいていの人とうまくやっていけて、みんなで向上してゆけます。
弱ると、無駄に長く迷った揚句、なぜかダメなほうを選びます。
マークシート、人や組織、実際に取る行動等、(なぜ、そっち?)を選びがちに。失敗は、うまくすると成功のヒントになるのですが、そうする気力も体力も少ないので、間違いと不毛が増えてゆくばかりに。
同じスタートを切った人に遅れを取ったり、後の人に抜かれたりして、そのうち、人と比べてしまい、自己卑下や自己不信が始まってしまいます。
オギャーと生まれた時には携えていなかったはずの劣等感です。
ある人が、
じっくり考える人は全てが遅い。で、始めると今度は、間違っててもやめないの。それで色々うまくいかなくなって、みんなにおいてかれて、つらいことになっちゃうの。
と、ぴったりのことをおっしゃっていました。
こういう人は脾胃を回復改善させてから、物事の選び方を学べば、人生も幸せになり、実りあるものになってゆくと思います。(他の臓腑が原因のこともありますが)
今、本屋さんの、生き方、自己啓発コーナーに行くと、自己受容や自己肯定感を高めよう、という教えでいっぱいです。
本来自分のものだったのに、失ってしまった形の無い物について、言語化するのは本当に大変で、頭が下がる思いです。
読者が問題の渦中にいれば、なかなかこころやあたまに入ってゆかず、入ったら入ったで(そんなの前から知っていましたよ、なにを当たり前なことを)を思われてしまうたぐいの、ふつうなのに深い知恵です。
しかも、東洋医学を生業とする者からみると、いくらあたまで学んで、自己肯定感が増したとしても、脾胃を弱らせる物事があれば、あっという間に下り坂とか、ぶりかえしてしまうことが正直言ってほとんどです。
体ごと自己受容や自己肯定を目指すのがおすすめです。
今、脾胃や消化器を元気にするセルフケアの情報は、ツボでも灸でも薬膳でも沢山出回っていますので、何か見つけて、しばらく続けてみてください。
やわらか堂でも、
「おなかの富士山と弁慶(の泣きどころの両側)をいつくしむ」
というアドバイスをさせて頂いています。(昔、ブログかHPでUPした気も…)
とはいえ、ベストコンディションを忘れてしまったり、自分の脾胃の弱さを自覚できていない方(今、実に多いです!!)には、プロの手を借りて、ゆったりと受け身でケアを受けることをおすすめします。
なぜなら、街やネットに出回っている情報は、健康な人の、単発の、ちょっとした不調のためのものであり…
半病人や半健康人、慢性化した不調には、まず効かない、または効くまで長くかかりすぎて間に合わないことがほとんどです。
プロの手とセルフケアが合わさった時、その方の生命力がすごい力を発揮する例を沢山見てきました。
明日は、旅行中の行動から、脾胃の健康、不健康について、解説したいと思います。
明日に続く。
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