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東洋医学ハイライフ⑧ 雑学・知恵編③

もう一つは、

「『なんもないよ~』の精神で」

です。活字でたった7文字です。早春に出がちの肝と腎の未熟さやマイナス面には、疑心暗鬼や、へりくつにしがみついての過剰反応等もあります。せっかく平和なのに、疑ったり余計な事を言って台無しにしてしまうのですが、そうなる前に、この名言で、穏やかな心を取り戻して頂けたら、幸いです。


実は、これは動物達と親しむレジャー施設のスタッフさんの名言とエピソードです。

ここには、

「この施設の平和は、私が守るわ!!」

と、はりきりすぎる、リーダー格の名犬がいます。モコモコで、かわいい外見で、いつもは穏やかな大型犬なので、今はお客さんとふれあうことを期待されていますが、昔なら、お城や羊の群れを守っていた働き者の犬種です。

貫禄があり、雑魚のこぜりあい等には無関心なのですが、

何かを感じ取るとすごく、賢く集中し、敵と判断したとたん、

「ご先祖様の名にかけて!!」

と言わんばかりに、うなりながら柵に駆けつけ前足をかけ、吠えまくります。


こうなると、興奮と使命感で、なかなかひっこみがつかず、スタッフさんが作業を中断してなだめに行くこともあります。時間と人材のロスで、他の作業が遅れがちに。


この名言が生まれた日も、この犬はお座りをして、賢く集中していました。

さっきまではのんきな表情だったのに、

急に身をこわばらせ、

目つきはキツく疑り深く、

耳は音源を知ろうとあちこち動かし、

鼻で状況や相手の本質を探ろうとしていました。


興奮と威嚇のため、立毛筋もフル稼働です。外見が1.3倍になり始め、印象としては、1,5倍にも感じられます。


もう今にも立ち上がり、柵に向かって走り出すか否かというその瞬間!!


「なんもないよ~」


の一言で、スタッフさんがその場を収めました。賢い犬の疑心暗鬼が一瞬にして解放されました。犬が身近にいた人なら、この出来事とスタッフさんのすごさを分かって頂けるとおもいます。


実はこのセリフには、沢山の、良い意味が込められています。あなたもぜひ、自分に言ってあげて下さい。(そしてできれば、自分を満たしたら、次は他の人を癒してあげて下さい!!)


・敬意を込めた、むやみに上から叱り付けるのではない言い方により、ちゃんと君なりの理由、仕事への熱意があるから、気にするんだよね、と理解を示し、

・でも、今ここでは、そんな大変なトラブルはそうそうないよ~と教え、

・あったとしても、自分たち人間のスタッフがいるから大丈夫だよ~と頼もしさを見せ、

・そんなに責任をしょい込まなくてもいいんだよ~と、肩の力を抜かせてあげて、

・むしろ、マスコットとしてお客さんと仲良くするほうがいいんだよ~と、行動の指針を示してあげて、

・これらの内容を発声のトーンやエネルギーに込めて伝えていました。安心させてあげつつ、平和で幸せな方向に導いていました。

・タイミングも一番効果が出る時にでした。気や機が見えているかのようです。(東洋の武術も上手そうです。)


このスタッフさんは、群れの平和維持やトラブル予防の才能がすごいです。他にも、小型犬コーナーでいざこざが起きそうな時、

「なかよく~」

と言ったり、

大型犬コーナーで、はしゃぎすぎた犬たちが本気のケンカを始めてしまいそうになった時、寸前で素早く悪ノリの原因の犬を叱ったり、引き離したりしています。

東洋医学では、予防できるのが最高の名医とされますが、このスタッフさんのおさめかたには、名医の予防と健康維持の技に通じるものを感じました。


例えば、

ギックリ腰が(一回で治ったからすごいのではなく)そもそも起こらない丈夫な体を作るということです。


一人ひとりが疑心暗鬼からも、そこから引き起こされるいざこざやストレス、うつからも解放されたら、どれだけ自分も世の中も世界も平和で楽しい場所になるでしょうか?!


もちろん、適度な用心深さや対応は絶対に必要ですが、まずは、この、

「なんもないよ~」「なかよく~」の精神が大切です。

通年大切ですが、前述のように、疑心暗鬼やへりくつが起きやすい、早春のデリケートな心には、特効薬になる心意気です。

ぜひ日常で生かしてくださいね!!

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