「東洋医学をふまえてみれば街は薬膳レストラン、田畑は素敵なサプリのお店」が今や第二の天性、更には本能のようにまでなりました。
食が人を治すのを食治(しょくち)といいます。中国の宮廷では、食医が一番位が高いとされたそうです。さすがは未病医学の国、そして、生きる歓びを大切にするグルメの国です!!
私達にとって、この食治は後天的な知識ではありますが、自己観察と食い意地と、健康への意欲があれば、かなり自分のものにできます。
よく、マンガ的表現では好きで欲しいものごとに向かって、目玉がビョーンと伸びますが…
食治を知って以来、運転中自分に合ったもののあるレストランや農園を見るたびに、その気持ちがよく分かります。車のガラス越しなのに、道行く人や、時にはお店の人にまで、バレてしまい、苦笑と共感の混ざったまなざしを浴びることもよくあります。
また、それら尊い生命や、従事して下さる方々に、心の中で延々と語りかけたり讃えたりします。
たとえば…
先日、よく葉を茂らせて、開花に備えてくれている梨畑のそばを通った時は、こんな感じでした。
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あっ!!梨の木さーん!! いつもいつもありがとう!!
肺や胃を潤して強くしてくれて、
こもった熱をさましてくれて、
しっとりお肌にしてくれて、
お通じまで楽にしてくれて、
お酒の毒すら、除いてくれて、
本当にありがとう!!
本当に、多才で、無くてはならない果物さんですね!!
しかも、最近では日本の優れた桃と並んでその見事さが讃えられ、アジア諸国にまで輸出されているそうですね!!
国際派としてもご活躍だなんて、自分の手柄でもないのになんだか誇らしいです。異国の人々とも分かち合える時代が来たのですね!!
でも…まさかの「かえって生産地で入手困難」が出来したらどうしよう、とドキドキもしています。(私だって食べたい!!)
コロナによる新型肺炎により、以前に増して人々が肺を丈夫にしたいと願う昨今…
西洋医学的なエビデンスの有無はまだ分からないものの…
梨さんをはじめとした「薬膳で伝統的に肺を良くするとされる白い食材」はとてもたのもしく、心強く、ありがたい存在です。例年より沢山摂取させて頂きたいです。
そうそう、今年の立春から来年の節分までの一年間は、風水では正に肺と関りの深い年だそうですよ!!
良かれ悪しかれ、肺、大腸、皮膚、体表面、悲しみ、甘く切ない優しさ、デリカシー、ノスタルジィ、(時にはメソメソ)等が表に出がちとのことです。
これらが豊かな人は、更に豊かに、弱い人は更に弱くなるそうですよ。流行り病までもが五行や風水の説とリンクしていて本当に驚きました。
また、鍼灸の現場では、例年よりものぼせ冷えの方が多いです。理想の状態である頭寒足熱とは逆になってしまっています。マスクで顔がほてり、のぼせて…、その結果、かえって下半身は冷えてしまうという患者さんが増えていますが、梨さんのおかげで、それらも改善できそうです。もちろん、お腹を冷やしすぎないように気をつけつつですが…
とまあ、色々語ってきましたが…要は、今年もおいしく頂きたいということです!! 梨の神様、女神様、関わる皆様、いつもありがとうございます!!
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…等々、感謝の祈りを繰り広げつつ上機嫌でドライブしたものでした。
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